MK分類とは・・
1943年に、モルガン(W.W.Morgan)・キーナン(P.C.Keenan)、ケルマン(E.Kellman)によって、
出版されたスペクトルアトラス(写真集)の中で確立された恒星の二次元分類の体系です。
その中では恒星は温度(スペクトル型)と、絶対等級(光度階級)の二つの指標で分類されています。
・光度階級(星の明るさ・大きさ)
光度階級は絶対等級の明るいものから暗いものへ、ローマ数字の1から5,
すなわち,I…Vの5段階で表されます。
さらに細分類が可能な場合は,a,bの添え字が付けられます.
光度階級 | 星の種類 |
T | 超巨星(Ta,Tab,Tbと次第に暗くなる) |
U | 明るい巨星 |
V | 普通の巨星 |
W | 準巨星(巨星と主系列星の中間の星) |
X | 主系列星(矮星) |
星の大きさは、上から下にいくにつれて、小さくなっていきます。
ここで、「矮星」とは、かなり小さい星のことを言います。
・スペクトル型(星の温度)
スペクトル型は、温度が高い方ものから低いものへ、O-B-A-F-G-K-Mと並んでいます。
これらをさらに細かく分類する場合は0から9までの数字をつけ、O,M型にはa,b,cなどをつける場合もあります。
スペクトル型 | 表面温度(K) | 色 |
O | 30000〜50000 | 青 |
B | 10000〜30000 | 青 |
A | 7500〜10000 | 青白 |
F | 6000〜7500 | 白 |
G | 5300〜6000 | 黄 |
K | 4000〜5300 | 燈 |
M | 3000〜4000 | 赤 |
※Kとは絶対温度を表します。
(0K=-273.15℃)
では次にこれらの表を図で表したものを見ていきましょう。