プリズムなどで分解された光を,色の移り変わる順に並べたものを,光のスペクトル(spectrum)といいます。
光のスペクトルには色々な種類がありますが、この「スペクトル物語」で述べられているスペクトルとは、
光の可視(目に見える)スペクトルを指します。
星の可視スペクトル(以下スペクトル)は、青い波長から赤い波長へと並べられた光の帯であり、
虹の色のスペクトルと似ています。
星の性質を調べるのに、星のスペクトルを調べる事はたいへん役立ちます。
なぜなら、私たち人間の指紋がそれぞれ違っている様に、星もまた、それぞれ違うスペクトルを持っているからです。
ここで、星のスペクトルをグラフに表してみると、たくさんの山と谷があります。
それぞれの星は、異なる山と谷の組を持っていて、それを使って星を異なる「スペクトル型」に分けることができるのです。
では、この星のスペクトルの山や谷を作っているものは何なのでしょう。