星のスペクトルを撮ると、ところどころに暗い縞(吸収線)が見えます。これは星の大気中にある、いろいろな元素に対応するスペクトル線です。
大気中の元素の化学組成や表面温度は星によって違うので、吸収線スペクトルの見え方も違います。
星のスペクトル線の見え方によって星を分類するために、星のスペクトル型が決められています。 スペクトル型と、星の表面温度は大変密接に関係しています。 |
スペクトル型 | 星の表面温度(K) | 星の色 | 星の例 |
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O | 50000〜30000 | 青白 | トラペジウム |
B | 30000〜10000 | 青白 | リゲル、スピカ |
A | 9700〜7500 | 白 | シリウス、べガ |
F | 7300〜6000 | 薄黄 | カノープス |
G | 6000〜5300 | 黄 | 太陽、カペラ |
K | 5300〜4000 | 橙 | アルデバラン |
M | 4000〜3000 | 赤 | アンタレス、ベテルギウス |