星間ガスの形態 |
星間ガスの主成分は水素です。 星間ガスはその密度およびまわりの環境により、電離ガスであったり、 分子ガスであったり、いろいろな形をとります。 大きく4種類に分けられます。 |
星間ガスの形態 | 温度(K) | 密度 (1ccあたり) |
特徴 |
---|---|---|---|
高温領域 |
10万
〜100万 |
0.01個 | 高温、希薄な星間ガスが広がる領域。 銀河円盤内で超新星爆発が起こる時に、星間空間に放出されるエネルギーによって、星間ガスが暖められ、高温希薄なガスになる。 |
HU (電離水素) 領域 |
7000 〜1万 |
103個 | 星間ガスの主成分である水素が電離している領域。 高温度星のまわりの星間ガスが、星からの紫外線により水素が光電離されている。 |
HT (中性水素) 領域 |
50〜100 | 1〜10個 | 低温な星間雲の領域。 超新星残骸や高温星から遠い所にある星間雲では、水素が中性水素の形で存在している。 |
分子雲 | 10〜30 | 103〜105個 | 星間雲でもっとも密度の高いもの。 このような密度の高い分子雲では、星間雲の主成分である水素は水素分子H2になっており、その他CO,OH,NH3,H2O等の分子が存在する。 |