変光から分かること


太陽を例にとってみると、 地球上の観測者には、太陽から同時に放射された光でも、その中心からくる光と縁の方からくる光とでは、 約2秒の差があります。

もし太陽全体が一瞬にして暗くなったとすると、地球から見れば、 真ん中から縁に向けて約2秒かかって暗くなっていくはずです。
だから太陽全体が暗くなったということが分かるまでに約2秒の時間差があるわけです。

(左図は地上から見た太陽の様子)

銀河の場合では・・・?

もし直径10万光年の銀河が変光したとすれば、銀河全体が変光したという合図が伝わるまで、およそ10万年かかってしまいます。
したがって、普通の銀河は数日とか数十日とかいうタイムスケールでは変光はしないはずです。
活動銀河は短いタイムスケールで変光するということから、変光しているのは銀河全体ではなく、活動銀河核 (活動銀河中心核)と呼ばれる非常に小さい領域だといえます。