<光度階級>
→3回電離珪素(SiW)と、バルマー線が絶対光度効果を示しています。
また、SiWは巨星・超巨星で強くなり、バルマー線は逆に弱くなります。
SiW(4116.10)とHeT(4120.81)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*B0型
→2回電離珪素(SiV)が、絶対光度効果を表しています。
SiW(4116.10)とHeT(4120.81)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
また、中性ヘリウム(HeT)やバルマー線が強く現れていますが、強さの変化はほとんど見られません。
赤波長では、光度階級が進むにつれ、輝線から吸収線に変化しています。
*B1型
→2回電離珪素(SiV)、炭素(CU、CV)が、絶対光度効果を表しています。
SiW(4116.10)とHeT(4120.81)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
また、中性ヘリウム(HeT)やバルマー線が強く現れています。、
HeTは強さの変化はほとんど見られませんが、
バルマー線は超巨星に比べ、巨星・主系列星でだんだん強くなっていっています。
赤波長では、光度階級が進むにつれ、輝線から吸収線に変化していっています。
*B2型
→2回電離珪素(SiV)と、炭素(CU、CV)が絶対光度効果を表しています。
また、中性ヘリウム(HeT)やバルマー線が強く現れています。
HeTは強さの変化はほとんど見られませんが、
バルマー線は超巨星に比べ、巨星・主系列星でだんだん強くなっていっています。
HeT(4387.93)とSiV(4552.62)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
赤波長では、光度階級が進むにつれ、輝線から吸収線に変化していっています。
*B3型
→電離珪素(SiU、V)が、2回電離炭素(CV)絶対光度効果を表しています。
また、中性ヘリウム(HeT)やバルマー線が強く現れています。
HeT(4120.81)とHeT(4143.76)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
HeTは強さの変化はほとんど見られませんが、
バルマー線は超巨星に比べ、巨星・主系列星でだんだん強くなっていっています。
赤波長では、光度階級が進むにつれ、輝線から吸収線に変化していっています。
*B5型
→1回電離珪素(SiU)が、絶対光度効果を表しています。
また、中性ヘリウム(HeT)やバルマー線が強く現れています。
HeT(4120.81)とHeT(4143.76)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
HeTは強さの変化はほとんど見られませんが、
バルマー線は超巨星に比べ、巨星・主系列星で著しく強くなっていっています。
*B8型
→1回電離珪素(SiU)が、絶対光度効果を表しています。
また、中性ヘリウム(HeT)やバルマー線が強く現れています。
HeTは強さの変化はほとんど見られませんが、
バルマー線は超巨星に比べ、巨星・主系列星で著しく強くなっていっています。
HeIの線はだんだん弱くなっていき、この線の一部は、中性の鉄(FeT)と重なります。
*A0型
→水素のバルマー線超巨星で弱く、巨星・主系列星で著しく強くなっています。
鉄(FeU)、ストロンチウム(SrU)などのイオンの線や、中性の鉄(FeT)の線が見え、
光度階級が進むにつれ、弱くなっていきます。
FeU(4233.17)とMgU(4481.14)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*A2型
→水素のバルマー線は超巨星で弱く、巨星・主系列星で著しく強くなっています。
鉄(FeU)、チタン(TiU)、ストロンチウム(SrU)などのイオンの線や、中性の鉄(FeT)の線が見え、
光度階級が進むにつれ、弱くなっていきます。
CaT(4226.74)とMgU(4481.14)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*A5型
→水素のバルマー線は超巨星で弱く、巨星・主系列星で著しく強くなっています。
鉄(FeU)、チタン(TiU)、ストロンチウム(SrU)などのイオンの線が数多く見られ、
これらは光度階級が進むにつれ、弱くなっていきます。
中性の鉄(FeT)の線も見えます。
CaT(4226.74)とMgU(4481.14)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*F0型
→バルマー線は弱く、強さの変化は見られません。
電離金属(FeU、TiU、MgUなど)と中性金属(CaI、FeI、MnTなど)の線が多く見られ、
これらのFeT(4143.88)とFeU(4178.86)、および
SrU(4215.52)とCaT(4226.74)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*F2型
→バルマー線は弱く、強さの変化は見られません。
又、電離金属(FeU、TiU、MgUなど)と中性金属(CaI、FeI、MnTなど)の線が多く見られ、
これらのFeT(4045.83)とSrU(4077.71)、および
MgU(4481.14)とBaU(4554.04)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*F5型
→バルマー線は弱く、強さの変化は見られません。
又、電離金属(FeU、TiU、MgUなど)と中性金属(CaI、FeI、MnTなど)の線が多く見られ、
これらのFeT(4045.83)とSrU(4077.71)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
特に、MgU(4481.14)とBaU(4554.04)の相対強度は、超巨星〜巨星の光度階級の判定に役立ちます。
Gバンドは、光度階級が進むにつれ、だんだん強くなっていきます。
*F8型
→バルマー線は弱く、強さの変化は見られません。
又、電離金属(FeU、TiU、MgUなど)と中性金属(CaI、FeI、MnTなど)の線が多く見られ、
これらのSrU(4077.71)と、Hδ(4101.75)、
MgU(4481.14)とBaU(4554.04)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
Gバンドは、光度階級が進むにつれ、だんだん強くなっていきます。
*G0型
→バルマー線の強さはあまり変化せず、
中性金属線(MnT、CaT、FeTなど)と、CH分子のバンド(Gバンド)が強く現れます。
ここで、SrU(4077.71)と、Hδ(4101.75)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*G5型
→バルマー線の強さはあまり変化せず、
中性金属線(MnT、CaT、FeTなど)と、CH分子のバンド(Gバンド)が強く現れます。
SrU(4077.71)と、CaT(4226.74)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*G8型
→バルマー線の強さはあまり変化せず、
中性金属線(MnT、CaT、FeTなど)と、CH分子のバンド(Gバンド)が強く現れます。
SrU(4077.71)と、CaT(4226.74)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
*K0型
→金属線が多数見られ、中性カルシウム(CaT:4226.74)がはっきり見えます。
FeT(4143.88)と、SrU(4215.52)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
また、バルマー線の強さは主系列星から、巨星、超巨星に向けて強くなります。
*K2型
→金属線が多数見られ、中性カルシウム(CaT:4226.74)がはっきり見えます。
また、中性の鉄(FeT)の線は、光度階級か進むにつれ、強くなります。
FeT(4143.88)と、SrU(4215.52)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
バルマー線の強さは主系列星から、巨星、超巨星に向けて強くなります。
*K7型
→金属線が多数見られ、中性カルシウム(CaT:4226.74)は主系列星で強く見えます。
また、MgH(4780)のバンドがK型の主系列星では特徴的です。
FeT(4143.88)と、SrU(4215.52)の相対強度は、光度階級の判定に役立ちます。
バルマー線の強さは主系列星から、巨星、超巨星に向けて強くなります。
*M2型
→TiO分子(TiO)による帯スペクトルが特徴的です。
また、CaI(4226.74)の線の強さが、光度階級か進むにつれ強くなります。
バルマー線は、光度階級か進むにつれ弱くなります。